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はじめに
今回紹介するクレジットカードは今までとは少し趣旨が異なります。
というのも、今まではアメリカに住んでいる旅好きが集めるべき「スタメン系」カードを中心に紹介してきましたが、今回はあえて、「ベンチ」要員となるカード、『IHG Rewards Premier』を紹介します。
【スタメン】ハイアットクレカの紹介記事
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この『IHG Rewards Premier』カード、普段は全く使わないのですが、旅好きであれば持っているだけで十分に役立つので、余裕があればぜひ手札に加えておきたいカードなのです。
このブログでも度々登場するように、ぴんねず家が旅に行くときにメインで使うホテルは「Hyatt系列」のホテルです。しかし、Hyatt系列のホテルは田舎にはほとんどありません。そこで、ロードトリップの途中で泊まる場合は、(他のクレカのおかげで)ステータス会員になっている「Hilton系列」もしくは「Marriott系列」のホテルを、値段に応じて使うことが多くなっています。(朝食無料とかポイント増量とかいろいろあるので!)
ではなぜ、このIHG系列のクレカを作る必要があるのでしょうか?
実は、IHG系列のホテル、他の系列のホテルよりも割安で泊まれるホテルが多く存在します。しかも、田舎にもたくさんホテルがあるので、場合によってはロードトリップの途中の街での宿泊に役に立つことがあるのです。
しかも、持っているだけで
- 宿泊券(年会費99ドル以上のホテルに泊まれる)
- プラチナエリートステータス
をゲットできるので、年に1回以上はIHG系列のホテルを使う!という方は、『IHG Rewards Premier』を作るメリットが十分にあると言えます。
しかも、カードを作ると、入会ボーナスで14万ポイントももらえちゃうので(2023年4月現在)、これでまた数泊分の宿泊が無料でできるということになります。
ちなみにIHGグループには、
・インターコンチネンタル
・クラウンプラザホテル(日本ではANAとの相性が良い)
・ホリデイイン
・キンプトンホテル
など、たくさんの種類のホテルが世界中にあります。
では、早速詳細を見ていきましょう!
IHG Rewards Premierカードの年会費とベネフィット一覧
前述のとおり、このカードは99ドルの年会費がかかります。
しかし、このカードにはこの年会費を上回る特典が用意されています。
- 自動でプラチナエリートステータス
- ポイントの有効期限が無制限になる
- 年に1回無料宿泊券(もしくは40000ポイント相当)
- IHGポイントがザクザク貯まる
- 半年毎に25ドルのユナイテッド航空TravelBank Cash
つまり、99ドルを払うことで、
– ポイントの有効期限が無制限になり(エリート会員特典)、
– プラチナエリートになり、
– 年に1回無料でホテルに泊まれ、
– 年50ドル分のユナイテッド航空利用券
が貰えるクレジットカードということになります。
年会費に対するベネフィットの厚さがよくわかります。
しかも、入会時に大量の入会ポイントボーナスももらえるので、これだけでも数年分の年会費分に相当するレベルです。
この『IHG Rewards Premier』は、ハイアットやヒルトンと同様に、アメリカ在住者の特権カードなので、メインカードではないものの、余裕があればアメリカ滞在中にぜひ手に入れておきたいカードの1つだと思っています。
特典①:カード保有で自動的にプラチナエリートステータス
IHGグループでは、以下のようにステータスが設定されています。
・クラブ(ただの会員)
・シルバー(10泊)
・ゴールド(20泊または4万ポイント)
・プラチナ(40泊または6万ポイント)
・ダイヤモンド(70泊または12万ポイント)
ポイントは基本的にはホテルの料金1ドルにつき、10ポイントが貯まります。つまり、6000ドルの利用でプラチナという計算になります。
つまり、年会費99ドルを払うことで、このプラチナステータスを購入するという考えになります。では、プラチナステータスの特典にはどんなものがあるのでしょうか。以下に主なプラチナ特典をあげていきます。
- 1.6倍のボーナスP(1ドルで合計16Pもらえる)
- 客室のアップグレードの可能性(スイートも含む)
- ウエルカムギフト(500-600P/宿泊のボーナスもしくはドリンククーポン)
- Wi-Fiの利用が無料
- アーリーチェックイン/レイトチェックアウトの可能性
これはヒルトンやマリオットなどのホテルの同レベルのステータスと比較すると少し見劣りがするのは事実です(ハイアットと同じ感じ)。特に朝食無料というサービスがついていないのは残念です。ハイアットと同じく、IHGも最上級のステータスになると、ウエルカムギフトで朝食無料が選べるようになります。
残念ながらラウンジアクセス権は最上級のステータスでもついていません。しかし、IHGでは、マイルストーン・リワードというものが別で用意されており、宿泊数に応じて追加でボーナスが付与されるシステムがあります。
このマイルストーン・リワードの方に1年間のラウンジアクセス権(ただし40泊/70泊)が存在しており、きちんと宿泊をしてステータスを獲得した人には、ラウンジアクセス権が自動的に付与されるシステムになっているようです。
なので、このプラチナエリートステータスに99ドルの価値があるかどうかといわれると、少し疑問が残る内容ではありますが、もちろんクレジットカードのベネフィットはこれだけではないので、総合的に考えると、このプラチナエリートステータス付与は『オマケ』的なベネフィットなのかなという印象です。
ちなみに、年間4万ドル以上(ホテル以外も含めて)をクレジットカードで決済すると、自動的にダイアモンドステータスに昇格するようです。
- 2倍のボーナスP(1ドルで合計20Pもらえる)
- 客室のアップグレードの可能性(スイートも含む)
- ウエルカムギフト(プラチナの選択肢に加えて無料朝食が選べるようになる)
- Wi-Fiの利用が無料
- アーリーチェックイン/レイトチェックアウトの可能性
ほとんどプラチナと同じで、ボーナスポイントが増えたのと、無料朝食が選べるようになるくらいの違いです。ハイアットやヒルトンのように追加で無料宿泊券が貰えるわけではないので、あえて狙う必要はないというのがぴんねず家の見解です。
特典②:ポイントの有効期限が無制限に
これはクレジットカードのベネフィットというよりも、特典①のプラチナエリートステータス付与についている特典になります。
せっかく貯めたポイントを失うのはもったいないですし、ポイントの有効期限がなくなるのは非常にありがたいことですね。
特典③:年に1回の無料宿泊券(4万ポイント相当)
この特典は重要で、主にこの無料宿泊券のために年会費を払っているといっても過言ではありません。
どんな低クラスのホテルでも、アメリカのホテルは税金を入れると100ドルはする時代になってしまいました。そういう意味で、年に1回でもIHG系列のホテルに泊まるのであれば、それだけで年会費のもとが取れてしまうということになります。
年会費以上のホテルに無料で泊まり、それに加えてプラチナエリートステータス付与がオマケでついてくるというイメージです。
ちなみにこの無料宿泊券、無料で使えるのは一泊4万ポイントの部屋までという制限がありますが、それ以上のポイントが必要な部屋の場合は、4万ポイント券として使えるようになっているので、自分の既存のポイントと合わせることで、よりよいホテルの部屋に泊まれるような使用になっているのも非常にGoodです!
イメージとしてIHGホテルのポイントは0.4-0.7円程度なので、4万ポイントで年会費分を超えてくることになります。
ただし、ヒルトンとは異なり、これはアニバーサリー特典なので初年度は無料宿泊券はありません。その代わり、大量の入会ポイントがもらえる(4-5宿泊分程度)という認識です。
特典④:IHGポイントがザクザク貯まる
この特典はIHGポイントを使って無料宿泊を考えている人にとっては非常にありいがたい特典だと思います。ただし、これだけが目的であれば、年会費無料の『IHG Rewards Traveler』というクレジットカードもあり、『IHG Rewards Premier』の6-7割くらいのポイントがもらえます。
ただし、IHGポイントを貯めて無料宿泊を考えている人は、基本的には年1回以上はIHGに滞在する可能性がある、ともいえますので、総合的に考えるとやはり『IHG Rewards Premier』に軍配が上がるのかなという印象です。
以下に1ドルにつき、どれだけのIHGポイントが貯まるかを紹介します。
- IHG系列ホテル x26(カードx10 + プラチナx16)
- 航空券やホテルなどのトラベル関係 x5
- レストラン x5
- ガソリン x5
- その他 x3
基本的に、IHGポイントは1P=0.3-1ドル(稀に1.5程度までいくことも)での還元率の場合が多いので、基本的には他のカードの方が還元率の面では軍配が上がります。
しかし、ガソリンで5倍還元というのは非常に好印象で(ぴんねず家のクレカでガソリンで還元してくれるものはほぼないので)、このカードは主に給油とIHGホテルに宿泊する時に使う専用カードという、ベンチ要員的な扱いになってしまいます。
➡ぴんねず家のメインカードはハイアットカード
特典⑤:年50ドルのユナイテッド航空利用券
これは地味にありがたい特典です。
ユナイテッド航空のマイレージプラスの番号とリンクさせると、初年度から半年ごとに25ドルのUnited Airline TravelBank Cashが付与されます。
これは、ユナイテッド航空のHPで航空券を購入したりするときに使用できるので、使える場面は限られてきますが、あるとありがたい特典となります。
ぴんねず家では、ANAを中心としてマイレージを貯めているので、同じスターアライアンス系列のユナイテッド航空をアメリカの国内線で利用することがあります。もちろん他の航空会社と値段を比較して決めますが、ほぼ同じ値段であればユナイテッド航空を利用するので、そのような場合にさらに追加で25ドル引きになると考えると少しお得な気がします。
この特典をうまく利用できる方であれば、年50ドル分の還元があるということになります。
まとめ
・年1回以上IHG系ホテルに泊まる人は絶対お得なカード!
・年会費は99ドルかかるが、ベネフィットはそれ以上に手厚い
・年1回の無料宿泊&自動プラチナステータス!
・普段はガソリン専用カードとしてベンチ要員