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注意☆2023年10月19日より改悪
2023年10月19日より、カードのベネフィットの改定(改悪)がありました。
①年会費が450ドル➡550ドルに
②Priority PASS SELECTが廃止(2024年1月31日まで/2023年2月以降に申し込みをした人のみ2024年10月31日まで)
③エアラインクレジットが200ドル/年➡50ドル/3か月×4に(使いづらくなって改悪)
④ヒルトンリゾートクレジットは半年ごとに200ドル(250ドル/年から実質400ドル/年に改善)
⑤無料宿泊券が3万ドルと6万ドル利用でもらえるようになる(改善)
カード年会費は2024年2月1日以降の更新の場合は、新料金の550ドル(100ドルUP)が適応されるそうです。新規で作る場合は、2023年10月19日より年会費550ドルが適応されます。
このように大きな改悪があったので、今まではベストサブということにしていましたが、元・ベストサブということで、強くお勧めできるカードではなくなってしまいました。
以下は昔の情報なので、上記の改悪ポイントと、照らし合わせて読んでください。(後日改訂します。)
はじめに
ぴんねず家はご存じのとおり旅行が大好き☆
しかし、アメリカに住んでいると、
物価が高い!!
だけでなく、
予期せぬ出費もそれなりにあるので(特に車関係!!)、旅行にたくさん行くためにはポイ活をしっかりしていく必要があります。
☟ぴんねず家の予期せぬ出費の一例☟
➡車のエンジンがかからずレッカー移動
➡車の修理中のレンタカーが高すぎて中古車購入
➡他にも、フロントガラス損傷、エアコン故障、ブレーキ性能低下などなど車関係の出費が多数。。。
そこで、ぴんねず家の旅行は基本的には
・ロードトリップを中心として飛行機をなるべく使わない
・ホテルは基本的にはポイント宿泊
・クレジットカードの特典を利用して、ベネフィットを最大限に活用する
ということを心掛けています。
特にホテルをポイント中心で支払いできるようになると非常に旅費がうくのでとてもお勧めです。
以前紹介したように、ぴんねず家は、ハイアットポイントを中心的にためて、ハイアット系列のホテルを利用するようにしています。
☟ぴんねず家のメインカードはこれ☟
ハイアット系列は、ポイントの還元率が高いだけでなく、ロードトリップで使うような低価格ホテルに関しては、非常に少ないポイントで無料宿泊を提供しているのでとてもお得なのです。
しかし、ハイアット系列にも欠点があります。
それは、大都市にホテルが集中して、田舎にホテルが少ないことです。
そこで登場するのが、田舎にも強いヒルトン系列、マリオット系列、IHG系列のホテルなのです。
今回は、その中でもサブクレジットカードとして非常に重要なヒルトンのクレジットカード、Hilton Honors American Express Aspire Cardを紹介します。
※これは、日本で発行されているヒルトン・アメックス・プレミアムカードとは異なり、アメリカで発行されているクレジットカードです。
Hilton Honors American Express Aspire Cardの年会費とベネフィット一覧
このカードの一番の欠点、それは年会費が非常に高いことです。
2023年時点で、450ドルという超高額年会費が必要となります。
そして、ヒルトンには、年会費が95ドルでヒルトンポイントがザクザク貯まるHilton Honors American Express Surpass Cardというものも存在します。
しかし、それでもなお、旅好きの方にはこの年会費450ドルのAspireカードの方をお勧めしたいのです。(しかもサブカードの1つとして)
それは、以下のようにこの年会費を大きく上回る特典が提供されているからです。
- カード保有で自動的にダイアモンドステータス
- ヒルトンポイントがザクザク貯まる
- 年に1回無料宿泊券がもらえる
- Priority Pass Selectが無料で付帯
- 年250ドルのエアラインクレジット
- 年100ドルのホテル内利用クレジット(条件あり)
- 年250ドルのリゾートクレジット(条件あり)
- 追加で年1回の無料宿泊券(6万ドル使用時)
このHilton Honors American Express Aspire Card(以下Aspireカード)は、ハイアットのクレジットカードと同じく、アメリカ在住者の特権カードなので、アメリカ滞在中にぜひ手に入れておきたいカードだと思っています。
特典①カード保有で自動的にダイアモンドステータス
ヒルトングループでは、以下のようにステータスが設定されています
・メンバー
・シルバー(10泊以上/4滞在/2.5万ベースP)
・ゴールド(40泊以上/20滞在/7.5ベースP)
・ダイアモンド(60泊以上/30滞在/12万ベースP)
ベースポイントは1ドルで10ベースP貯まります。つまり、12000ドルの利用でダイアモンドという計算になります。
しかし、考え方を変えると、このAspireカードを保有することで、年会費450ドルでこのダイアモンドステータスを購入できるということにもなります。ダイアモンドステータスを正攻法で獲得するハードルと比較すると、少しお得な気もしてきます。では、ダイアモンドステータスの特典にはどんなものがあるのでしょうか。以下に主なダイアモンド特典をあげていきます。
- 同伴者1名を含めて朝食無料もしくは10-25ドルクレジット/人
- 対象外の部屋の予約でもエグゼクティブラウンジに入れる
- 2倍のボーナスP(1ドルで合計20Pもらえる)
- スイートを含む客室のアップグレードの可能性
- 1000P/宿泊のボーナス
- プレミアムWi-Fiの利用が無料
- ミネラルウォーターを2本もらえる
- 48時間前までの客室保証
朝食無料は非常にありがたいですが、これは1つランクが下のゴールド会員でも同様の特典を受けることができます。しかし、大きな違いはエグゼクティブラウンジに入れるかどうかというところです。というのも、アメリカでは無料朝食の特典は廃止され、10-25ドル/人の飲食クレジット付与に変更されているからです。高級ホテルでは、この額では不十分なので、残念ながら朝食を無料で食べることはできません。
ところが、エグゼクティブラウンジには無料の朝ご飯ビュッフェが用意されているのです!つまり、エグゼクティブラウンジがあるホテルに限っては、ダイアモンド会員に対する朝食無料サービスは継続しているのです!!そういう意味で、アメリカで旅行をするのであれば、ゴールド会員とダイアモンド会員には大きな違いがあるとも考えられます。
日本を含む他の地域のヒルトン系列のホテルは無料朝食を継続しています。
ちなみに、客室のアップグレードに関しては、あまり大きな期待はしないほうが良いと思われます。ぴんねず家の経験(主にアメリカ)としては、アップグレードは、通常の客室からクラブルームフロアへの変更や、眺めの良い部屋への変更といったものが中心で、何もないこともあります。一応公式ホームページには、対象ホテルが以下のように記載されているので、対象外ホテルによく泊まる我々には残念ながらあまり縁がなさそうです。
- ウォルドーフ・アストリア・ホテルズ&リゾーツ
- LXRホテルズ&リゾーツ
- コンラッド・ホテルズ&リゾーツ
- キャノピーbyヒルトン
- シグニアbyヒルトン
- ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ
- キュリオ・コレクションbyヒルトン
- ダブルツリーbyヒルトン
- タペストリー・コレクションbyヒルトン
特典②ヒルトンポイントがザクザク貯まる
この特典はヒルトンポイントを貯めている方にはありがたい特典だと思いますが、年会費が95ドルのHilton Honors American Express Surpass Cardでも、Aspireカードの8-9割分くらいは貯めることができるので、単純にポイント獲得の面でいうと、Surpassカードの方がコストパフォーマンスが良いということになります。
なので、Aspireカードでは他の特典が重要であり、ヒルトンポイントがザクザク貯まることは、オマケ程度に考えてもらってもよいかもしれません。
以下に1ドルにつき、どれだけのヒルトンPが貯まるかを紹介します。
- ヒルトン系列ホテル x34(Aspire x14 + ダイアモンド x20)
- 航空券やレンタカー x7
- レストラン x7
- その他 x3
基本的に、ヒルトンポイントは1P=0.3-0.8ドル(稀に1.5程度までいくことも)での還元の場合が多いので、ヒルトンでの利用以外ではあまり還元率が高いわけではありません。そのため、メインカードではなく、特典利用を目的としたサブカード的な扱いになってしまいます。
➡ぴんねず家のメインカードはハイアットカード
特典③年に1回無料宿泊券がもらえる
実は、この特典は非常にすばらしく、他のホテル系列のクレジットカードの無料宿泊券と異なる利点が2つあります。
- カードを作成した初年度から付与される
- ほとんどすべてのホテルで使える
他のホテル系列のクレジットカードも無料宿泊券の付与はありますが、あくまでもアニバーサリー特典であり、初年度はもらうことができません。しかし、このAspireカードは初年度も、カードを作成して2か月程度で付与されます。
さらに、他のホテル系列のクレジットカードと異なり、わずかな一部の例外を除いて、超高級ホテルや高級リゾートにおいても無料宿泊券を使うことができます。
つまり、
450ドルでダイアモンドステータスを購入し、
かつ、
450ドルを大きく超えるホテルに泊まる(贅沢体験する)ことができる
という魔法のクレジットカードなのです!
無料宿泊券の使い方:どれだけお得なのか
この無料宿泊券、非常にお得なのですが、
宿泊予約の受付は電話のみ
という痛恨の欠点があります。
もちろん、アメリカでのフリーダイアルなのですが、
やりとりをすべて電話上で英語でする必要がある
という、ちょっとハードルが高い設定です。
もちろん国際電話を利用して、有料で日本のヒルトンのサービスセンターに電話することもできるのだと思います。
ぴんねず家は、初年度にこの無料宿泊特典を、
The Reach Key West, Curio Collection by Hilton
という、フロリダの南端、Key Westにある超高級リゾートで使ってみました。
なんと、その日の通常の宿泊は、一番安い部屋で一泊863ドル(税込み)だったので、これだけで年会費以上の贅沢体験をさせてもらったことになります!
つまり、年に1回だけ毎年超高級ホテルに泊まりたい!という方は、450ドルで倍くらいの値段のホテルに泊まれるので、それだけでこのカードを保有する理由ができるのです。
しかもこのホテル、ちゃっかりヒルトンリゾート対象のホテルなので、以下の特典⑦のリゾートクレジット250ドルの対象施設でもあります。タダで泊まって、250ドル分も豪遊できるのです。
ちなみに、こちらの公式ページに、無料宿泊券の対象外となるホテルの一覧が載っているので参考にしてください。
日本の高級ホテル、コンラッド東京なども無料宿泊券の対象になっています。
無料宿泊券の使い方:電話応対の実際
実際の電話応対の流れをまとめてみました。
あらかじめ、
- Hilton Honorsメンバー番号
- 電話番号
- メールアドレス
- 希望ホテル(住所も)と宿泊日
- 携帯電話以外でメールを確認できる準備
を紙に書くか、HP上で確認できるようにしておくとスムーズです。
特にホテルは名前だけでなく住所で再確認するので、住所も調べておくことが重要です。
- +1-800-446-6677に電話をかける
- 自動応答はなく、数分待たされてダイレクトに人間につながる
- 無料宿泊券(Free Night Reward)を使いたいことを伝える
- 電話番号を聞かれる
- メールアドレスを聞かれる
- 名前を聞かれる
- ヒルトン会員番号を聞かれる
- 宿泊希望のホテルを伝える
- 宿泊日を伝える
- 空室があればOK、以下の認証のステップへ
- メールもしくは電話のテキストに認証コードが送信される
- 送られてきた6桁の数字を電話上で伝える
- 認証が完了すると、予約の再確認のステップへ
- ホテル名と住所を言われて、問題がないか確認
- 宿泊日と人数の確認
- 予約完了メールがメールで送られてきて終了
ねず夫が今回電話したら、こんな感じのステップで予約が完了しました。ホテルの住所の確認がいきなり始まった時は想定外で少し焦りましたが、Hiltonの公式ホームページを開きながら電話していたので、住所が書いてあって助かりました。
おそらく名前・メアド・電話番号・ヒルトン会員番号などの順番は、人によって変わるのではないかと思われます。
また、認証コードの送付先は、メアドかテキストか選べます。最初いつも通りテキストでとお願いしましたが、テキストを確認する携帯電話を使って電話中であることに気が付いて、メールに変えてもらいました。意外とこれは盲点だと思いました。
ただ、電話中にすべて完了し、予約完了メールも送られてきますし、ヒルトンのアカウントにも予約ホテル一覧が更新されるので、間違いなどがあればすぐに気づくことができるのは良い点だと思いました。
特典④Prioritiy Pass Selectが無料で付帯
もうすでに年会費のもとは取れるレベルの特典がありましたが、このPriority Pass Selectが無料で付帯することも重要です。
Priority Passは、空港でのラウンジに入るためのパスで、Selectというランクでは、本人だけでなく、一緒に旅行している同伴者も無料でラウンジを利用することができます。
しかも使用回数に制限はありません。
入れるラウンジは決まっていますが、だいたいどこの空港にもラウンジがあり、大きな空港ではターミナルごとに複数のラウンジが用意されています。
国際線・国内線・エコノミークラスなど関係なく利用できることや、どのエアラインを利用していたとしても、ラウンジの利用ができることも重要なポイントです。
これだけで数百ドルの価値があると考えられるので、Aspireカードは、サブカードとしては非常に優秀だと言えます。
無料で付帯しますが、Amexのホームページから申請しないとPriority Passは登録できませんので、Aspireカードを作成したらすぐにPriority Passも申請しましょう。
➡NY州バッファローでの「The Club」ラウンジの紹介記事はこちら
➡マイアミ空港でのトルコ航空ラウンジの紹介記事はこちら
特典⑤年250ドルのエアラインクレジット
エアラインクレジットもアメリカでは非常に重要です。
国内線の場合は荷物を預けると30ドル以上のお金がかかりますが、このクレジットを利用して無料で預けることができるようになります。ただし、事前に使用するエアラインを登録する必要があり、登録外のエアラインには使えないので注意してください。毎年1月1日から31日の間に、登録するエアラインを変更することができます。
我が家は以前、別切り航空券で日本に一時帰国した時、アメリカの国内線での荷物預かりに100ドルかかりましたが、これもエアラインクレジットで無料になりました。
特典⑥年100ドルのホテル内利用クレジット(条件あり)
こちらもエアラインクレジットと同じく、あればラッキーではあるけど使いづらい特典となります。
まず、使えるホテルが
Waldorf Astoria® Hotels & Resorts
Conrad® Hotels & Resorts
の2つの系列ホテルに限られます。
どちらも超高級ホテルなので、これを普段使いにできる人は逆にこの100ドルクレジットは気にしないのでは?とも思ったりします。
しかも、
2泊以上しないといけないこと
こちらの公式専用ページから予約しないといけないこと
当然Aspireカードで支払いをしないといけないこと
といった条件もあります。
ただ、これらの条件に当てはまるのであれば、100ドルのクレジットがもらえるので、高級ホテルに宿泊する際に、朝食代にしたり、バーでちょっとカクテル飲んだりなどプチ豪遊ができるようになります。
また、この特典は滞在が異なれば、何回でも使用することが可能です。
特典⑦年250ドルのリゾートクレジット(条件あり)
こちらは特典⑥の特定ホテルでのホテル内利用クレジットよりは使いやすくなります。
条件は、こちらのヒルトンリゾートの公式HPでリストアップされているホテルにのみの適応になります。ただ、登録されているホテルは多いので、もし登録されているリゾートホテル(ビーチだけでなく、舞浜や小田原、京都などのホテルも対象になっています)に宿泊する予定があるのであれば、ぜひ250ドル分、豪遊しちゃいましょう!
このHilton Resort Creditの注意点は、カレンダーイヤーではなく、カード作成日を基準とした1年間となるので、他のカレンダーイヤーの特典と混同しないようにしましょう。
Advance Purchase Rates/Non-Refundable Ratesでの宿泊費は対象外となるようですが、これら以外のプランでの宿泊費の支払いには有効になります。
As confirmed by American Express, the statement credit is not limited to incidental charges such as meals and spa treatments, but can also be used for room rates and taxes.
6 great ways to use the Hilton Aspire’s $250 resort credit
宿泊費だけでなく、ホテル敷地内のレストラン、スパ、その他の施設での料金にも使うことができます。250ドルは大きいので、豪華な食事やスパなどで一気に贅沢に使うのがよいのかもしれないですね!
☟無料宿泊券+リゾートクレジットで遊び倒した例☟
特典⑧追加で年1回の無料宿泊券
この特典は、サブカードとして利用する場合は関係ないものになります。特典③の年1回の無料宿泊券に加えて、追加でさらに無料宿泊券をもらうことができる特典です。
ただし、クレジットカードを6万ドル使用した場合!なので、これはコスパとしてはあまり良くないと感じます。
例えば、ぴんねず家のメインカードのハイアットのクレジットカードでは、1万5000ドルで追加の無料宿泊券なので、こちらの方がより現実的な設定だと感じています。
まとめ
・年会費は450ドルと超高額だが、確実に元が取れるサブカード
・年1回の高級ホテル宿泊&自動ダイアモンドステータス!
・Priority Passで空港ラウンジ使い放題!